春場ねぎ先生による異色の戦隊ヒーロー作品『戦隊大失格』は、アニメ化された今もなお「打ち切り」や「つまらない」というネガティブな噂が絶えません。
一方で、「斬新で面白い」「アニメの完成度が高い」といった好評の声も多く見られ、評価は真っ二つに分かれています。
この記事では、『戦隊大失格』が本当に打ち切られるのか?なぜ「つまらない」と言われるのか?逆にどこが「面白い」のか?アニメ版の見どころや最新情報とあわせて徹底的に解説します。
読む前に抱く疑問を、この記事ひとつで解消しましょう!
- 『戦隊大失格』打ち切り説の真相と背景
- 「つまらない」と言われる理由と評価の分かれ方
- アニメ化や物語構造の魅力と今後の展開
『戦隊大失格』は打ち切りではない!噂の真相を解説
待ちに待った戦隊大失格 新刊4巻
相変わらずな帯の煽りをみて
ワクワクが止まりませぬ🌟 pic.twitter.com/V4xnTv44FK— あすかでらTV (@asukaderaTV) February 17, 2022
「戦隊大失格が打ち切られたらしい」といった噂を、SNSや検索候補で目にした人も多いのではないでしょうか。
しかし実際には、漫画は現在も継続して連載中であり、アニメも第2期が放送予定という盛り上がりを見せています。
ここでは、なぜそのような打ち切り説が流れたのか、そして現在の連載状況について詳しく解説していきます。
打ち切り説の発端は「発売間隔の空白」と「休載」
『戦隊大失格』が打ち切られたという誤解の多くは、単行本の発売スケジュールと作者の体調による休載が原因です。
たとえば、連載初期の3巻と4巻の間に、通常よりも長い5か月の間隔が空いたことがありました。
このような不規則な発売ペースは、熱心なファンほど「もしかして打ち切りかも…?」と不安を感じさせてしまいます。
また、作者である春場ねぎ先生の体調不良による一時的な休載も、作品の今後を心配する声に拍車をかけました。
ただ、どちらも作品そのものの人気が理由ではなく、制作側の都合であることが後に判明しています。
現在も週刊少年マガジンで連載中!アニメ2期も決定済み
『戦隊大失格』は、2025年現在も「週刊少年マガジン」で安定した人気を保ちながら連載が続いています。
すでに単行本は17巻まで刊行されており、2024年4月に放送されたアニメ1期も好評のうちに終了しました。
その反響を受けて、2025年4月からは待望のアニメ第2期の放送も決定しています。

これは、作品が打ち切りどころか、さらに多くの読者・視聴者を巻き込んで拡大し続けている証拠です。
検索に出てくる「打ち切り」という言葉は過去の誤解の名残であり、現在の状況にはまったく当てはまりません。
『戦隊大失格』はつまらないと言われる理由とは?
まもなく飛行機に搭乗します‼️✈️#五等分の花嫁 pic.twitter.com/dv1C471KBC
— ぺぺ 推し 五等分の花嫁は永遠だよ (@PEPE_Nino_4649) April 6, 2025
『戦隊大失格』は多くの話題を集めている一方で、「思ったほど面白くない」「よく分からない」といった否定的な意見も少なくありません。
なぜこのような声が一定数存在するのか、その理由を読者目線から冷静に考察してみましょう。
単なる作品批判ではなく、どんな点が評価を分けているのかを知ることで、『戦隊大失格』の本質がより見えてきます。
読者が感じたギャップ「前作との落差」
作者・春場ねぎ氏の前作『五等分の花嫁』は、爽やかな恋愛と明るい作風が特徴のラブコメディでした。
その印象が強かった読者にとって、『戦隊大失格』のダークで重たい世界観は、まるで別人が描いたかのような違和感を与えたようです。
特に恋愛要素や感情の温かみを期待していた層からは、「ノリが全然違って戸惑った」という感想が見受けられます。
こうした前作のイメージとの落差が、「思ってたのと違う=つまらない」と感じられた一因でしょう。
アンチヒーロー視点の難解さと構成の複雑さ
『戦隊大失格』は、従来のヒーロー作品とは真逆の「悪役側の視点」で物語が進行します。
正義の象徴とされていたヒーローが裏では腐敗しており、逆に怪人側に共感できる部分があるという構造は、一筋縄では理解できないテーマです。
しかも、伏線や設定の説明が少なく、序盤は意図的に情報を隠しているため、読者によっては「話が難しい」「テンポが悪い」と感じることもあるでしょう。
ヒーロー=正義という先入観を崩されることへの戸惑いが、評価を二極化させる原因となっています。
一部では「グロい」「感情移入しにくい」声も
本作は少年誌連載ながら、容赦のない戦闘描写やショッキングな展開も多く含まれています。
たとえば、首が飛ぶシーンや心理的に追い詰められる描写など、グロテスクと捉えられる表現も登場します。
また、主人公が「悪の組織の戦闘員」であるという設定から、感情移入のハードルが高いと感じる読者も少なくありません。
「誰を応援すればいいのか分からない」という声は、従来の明快なヒーロー物に慣れている層には特に多く見られます。
『戦隊大失格』はそれでも面白い!
「戦隊大失格」本日も稽古でした。
ヒーローって、いいよね。
写真は戦闘員Dのぬいぐるみです。かわいい。 pic.twitter.com/MNuI7h5EyX
— 富永勇也 (@tominaga_yuya) August 15, 2024
たしかに賛否はある『戦隊大失格』ですが、それでも多くの読者や視聴者を惹きつけてやまないのはなぜでしょうか。
「面白い」と感じる人々は、作品のどこに魅力を見出しているのでしょうか?
本項では、本作がこれほどまでに注目される理由を、3つの視点から解説していきます。
斬新な設定と構造が支持されている
『戦隊大失格』の最大の強みは、何といってもその「ひっくり返した世界観」です。
通常なら“ヒーロー”と称される存在が実は裏で全てを操っており、“悪の軍団”がパフォーマンスとして敗れ続けているという、常識を覆す設定は衝撃的でした。
この構造によって、「正義とは何か」「真に悪とは誰なのか」といった、深く本質的なテーマが浮き彫りになります。
単なるバトルアクションでは終わらない、読みごたえのある構成が多くの支持を集めている理由です。
戦闘員Dの成長と戦略が熱い
物語の主軸となるのは、下っ端戦闘員であるDの成長と奮闘です。
彼は圧倒的な力を持つドラゴンキーパーに真っ向から挑むわけではなく、戦術と思考力を武器に少しずつ状況を変えていきます。
擬態能力を駆使して人間社会に潜り込み、内部から体制を崩すその姿は、まさに知略型ヒーロー。
「力ではなく頭脳で戦う」彼の生き様に、ただのバトル漫画では得られない共感や熱狂が生まれています。
社会風刺・人間ドラマとしても秀逸
本作には、現代社会に通じ皮肉や比喩が散りばめられています。
たとえば、視聴者に向けて演じられる「日曜決戦」は、現代のメディアが作り出す虚構と重なります。
また、ヒーローたちの裏の顔や内部の権力構造は、社会における権威や組織腐敗の問題を投影しているようでもあります。
そうした中で描かれるDや他キャラクターの人間的な苦悩や希望は、単なるエンタメを超えて読者の心に深く刺さります。
『戦隊大失格』アニメ版の注目ポイント
戦隊大失格 翡翠従一位登場✨
アニメ出来がいいし、とっても面白いから流行って欲しいっ#戦隊大失格 #翡翠かのん pic.twitter.com/0fgVxUuflf— にゃにゃっと (@nyanyahouse14) May 4, 2024
2024年に放送が始まったアニメ版『戦隊大失格』は、原作の持つ独自の世界観をさらに強調し、視覚的にもストーリー的にも深みのある作品に仕上がっています。
キャストや主題歌の話題性に加え、制作陣の実力や演出面でも高評価を得ており、アニメファンの間でも注目が高まっています。
ここでは、アニメ版の見どころを3つの視点からご紹介していきます。
制作はYostar Pictures!圧倒的な映像クオリティ
アニメ制作を手がけるのは、近年クオリティの高い作品を次々と生み出しているYostar Pictures。
特に戦闘シーンの迫力や背景美術の緻密さは、テレビアニメとは思えない完成度で、多くの視聴者を驚かせました。
キャラクターの細かい表情の変化や、色彩設計の工夫など、視覚的な情報で物語の空気感をしっかり伝えてくれる点も評価されています。
原作の重厚なストーリーを視覚表現で補完してくれる映像演出は、アニメ版ならではの魅力といえるでしょう。
さとうけいいち監督の演出が光る
監督を務めるのは、スタイリッシュな演出に定評のあるさとうけいいち氏。
『TIGER & BUNNY』『いぬやしき』などで培った演出センスが、本作にも遺憾なく発揮されています。
特に心理戦や葛藤を描く場面では、カメラワークやカット割りに独特の緊張感が宿り、観る者の集中力を引き込んで離しません。
原作では文字情報で描かれるキャラクターの内面を、アニメでは演出で“感じさせる”形に変えて表現しており、視聴体験の質が一段と高まっています。
第2期は2025年4月放送決定!主題歌にも注目
アニメ第1期の放送終了から間を置かず、早くも第2期の制作・放送が発表されている点からも、本作の人気と期待度の高さがうかがえます。
第2期は2025年4月より、TBS系の「アガルアニメ」枠で放送予定です。
注目すべきは主題歌のラインナップ。オープニングはORANGE RANGEの『マジで世界変えちゃう5秒前』、エンディングには梟noteによる『正偽』が採用されており、作品の雰囲気と絶妙にマッチしています。



音楽面からも世界観に没入できる設計となっており、視聴者にとっては次のシーズンが待ち遠しい限りです。
まとめ:戦隊大失格は打ち切りしてない!つまらない」だけでは語れない!
戦隊大失格 2期たのしみー👏 pic.twitter.com/fBbzfnQSuf
— るるみ☺︎* (@pf24milk) June 30, 2024
『戦隊大失格』は、確かに「つまらない」という意見が一部に存在する作品です。
ですが、その評価だけで片付けてしまうには、あまりにも多面的で深みのあるストーリーが詰まっています。
むしろ、その語りにくさこそが、本作の魅力でもあるのです。
従来の戦隊ヒーロー像を解体し、悪役の視点から物語を再構築するという発想は、過去のジャンルにない独自性を放っています。
主人公Dの立ち位置や行動は、単なる「悪を倒す」や「正義を貫く」といった単純な構図では測れず、読者自身が正しさとは何かを問われる構造になっているのが特徴です。
また、アニメ化により、作品の持つテーマ性やキャラクターの魅力が一層引き立ち、これまで触れてこなかった層にも新たな支持を得ています。
さらに、物語は今後も続いていく中で、複数の勢力やキャラの思惑が交差し、より重層的な展開が予想されます。
正義と悪の定義が変化する中で、読者がどのキャラクターに共感し、何を信じるかによって、物語の見え方すら変わる──そんな懐の深さも本作の醍醐味です。
『戦隊大失格』は、分かりやすさだけを求める作品ではなく、問いかける作品です。



もし「つまらない」と感じたのなら、それはまだこの物語の本質に触れていない証拠かもしれません。
- 『戦隊大失格』は打ち切りではなく現在も連載中
- 単行本の発売間隔や休載が誤解の原因となった
- 2025年4月にはアニメ第2期の放送も決定
- 前作『五等分の花嫁』との作風の違いが賛否を生んだ
- ヒーロー=悪という逆転構造が物語の核
- 伏線多め・情報開示が遅く難解と感じる読者も
- 主人公Dが知略で戦う姿に成長と共感が描かれる
- 日曜決戦など現代社会への風刺も魅力の一つ
- アニメ版はYostar Pictures制作で映像評価も高い
- 誤解や偏見を超えて、深く刺さるテーマが支持を集める
コメント